霊感・霊視専門の電話占い 天女~てんにょ~

心霊住宅情報館


今回ご紹介するのは、ある男女の同棲解消の直後から起き始めたという怪事の話です。酒場で見ず知らずの男性に泣きつかれて、仕方なく行った先の家で見たものは!!

第12物件 黒髪地獄の家……(埼玉県K市)

黒髪地獄の家…… 今から三年前の春、友人数人と共に埼玉の氷川神社を詣で、その帰りに会食をする機会がありました。流れでお洒落なバーへ繰り出したところ、妙な展開となってしまったのです。そこのカウンターで世間話をしていた時に突然、見ず知らずの中年男性から話し掛けられました。「もしかして、霊能者の方ですか?」こちらの話を横で聞いているうちに、私がそういう仕事をしていることが分かったのでしょう。プライベートで自分の職業を明かすことはまずないのですが、男性の憔悴した表情が気に懸かり、話を聞くことになりました。「あの、お金をお支払いすればお祓いとか、していただくことはできるのでしょうか?」「何を祓うのですか?」「じつは私の家で異常なことが起き続けていまして」男性をザッと霊視してみると、かなり強力な霊に取り憑かれていることが確認できました。それでこれは急を要すると直感し、友人たちと別れてタクシーで彼の家へ赴いたわけです。

門構えの立派な古い屋敷でした。庭も広く、それだけで五十坪ほどはあったでしょうか。「両親が死んでからここで一人暮らしをしていたのですが、昨年、ある女と知り合いまして半年ほど同棲しました」しかし結婚には至らず、別れてしまったというのです。それを境に屋敷内のあちこちで不可解な事が起きるになった、と。「例えばほら、ここを見てください」彼が指差した方へ目を向けると、広いリビングに続くドアの取っ手に、女性のものと思われる長い黒髪の筋が巻き付いていました。「朝にはこんな物、ありませんでした。四六時中、こういう事が起きているんです」廊下には寒々とした空気が漂っていました。霊気、怨念、悲しみの波動などなど。その後、男性に案内されて各部屋を回りましたが、どの部屋も恨みの霊気で澱んでいました。また居間のテーブル、和室の畳の上、鴨居、仏壇の扉、物置部屋と都合、五ヶ所で女の髪の筋を見つけました。

あらためて行った詳細な霊視によって分かったのは、男性当人が言うように、元交際相手の女性が放つ執着の念が彼とその家に取り憑いているということ。しかも彼女は…「恐らくですが、もうこの世の人ではありません。あなたと別れてからしばらくして、どこかで自殺しています。正直に申し上げますが、死者の念が強すぎて私の術で一時的に抑えることはできても、完全な浄霊は難しい状態です。それから今後は、ご自分の健康や乗り物の事故などに十分気をつけてください。怖がらせるつもりはないのですが、彼女はあなたを自分のいる世界へ連れて行こうとしていますから」。

その後、この男性から連絡を受け、当の女性が行方不明になっていることを確認したと告げられました。また、思い余って土地家屋を売ってしまった、と。風聞によれば現在、この屋敷の跡地は分割されて分譲住宅になっているそうです。彼女の念はまだ当地に残っており、入居者たちの行く末がとても心配です。

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