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心霊住宅情報館


今回ご紹介するのは、日本最北の大都市の、とある霊障物件の話です。ビル内で起きる騒霊現象の原因を探ると、意外な真相が明らかになりました。

第13物件 増幅され続ける怨念……(北海道S市)

増幅され続ける怨念…… 昨年の夏、スピリチュアル関連の研究をしているグループに招かれて、北海道S市へ行きました。その懇談会の席で出席者の一人の口から、ふとこんな話が飛び出したのです。「先生、じつは私の知り合いが所有している雑居ビルでポルターガイスト現象が起きるそうなんです。それで、何人かの霊能者にお祓いをしてもらったらしいのですが、いっこうに効果がなくて…」というのです。それどころか、「つい先月も青森の有名なイタコを呼んだのですが、祈祷してから数日後に急病で亡くなってしまったって。もしかしたら、取り憑いている霊にやられたんじゃないかと」。聞けばその場所は、ここからすぐ近くとのこと。話をしてくれた方に「できれば先生に見ていただきたい」と頼まれてしまい、気乗りはしませんでしたが帰りがけに視察してみることにしました。

現場は繁華街のただ中に建つ七階建ての雑居ビル。その佇まいを一目見て、背筋が寒くなりました。建物全体に真っ黒な邪気が蛇のように絡みついている様が見えたからです。今まで霊現象の起きる物件は数多く見てきましたが、これほどあからさまなモノはそうそうお目に掛かれるものではありません。

ビルの最上階はオーナーの住まいになっているとのことで、その御本人ともお話をしました。三人家族のうち奥様と大学生の娘さんは現在、いずれも原因の良く分からない病気で通院中とのことでした。また家鳴りや物が勝手に動くなどの騒霊現象は住居部分のみならず各階でも起きており、そのせいでテナントが定着せず困っている、と。「どうかお祓いをしてくれませんか」と半泣きでせがまれましたが、「無理です」とお断りしました。そして「すぐにでも別の住まいへ引っ越してください。そうすれば奥様とお子様も健康を取り戻すはずです」と助言させていただきました。

霊現象の原因は複雑で、ひと言では語れません。まず近辺には風俗店の類が非常に多く、そのせいで場所の気がひどく澱んでいます。さらに件のビルが建つ以前、この場所には似たような感じの雑居ビルがあったのですが、その時期に水商売の女性が何人か自殺していることが過去透視によって判明しました。その後、火災によって建物が半焼して取り壊しとなり、現在のビルに建て替わったわけです。このビルの1階と2階は現在パチスロ店になっており、かなりあくどい営業をしているのか、大金を失った客達の怨念が渦巻いています。そしてその強力な負の波動が過去に降り積もった死霊・生き霊の怨念を増幅強化させている、という構図になっていました。私が見た建物に巻き付く黒い蛇も、ギャンブル依存症の人々の生き霊が放つ負の欲望が集合、実体化したものだったようです。

ここまで極端ではないにしても、風俗店や賭博場など人間の負の欲望に関係した場所というのはとかく悪い波動が集まりがちとなります。居住物件を探す際には、ぜひそうした点も考慮していただきたいと思います。

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