霊感・霊視専門の電話占い 天女~てんにょ~

心霊住宅情報館

東京のベッドタウンとして知られる千葉県の某エリア。今回はそこで起きる怪現象の話です。深夜に玄関のチャイムが鳴り、スコープから覗くとそこには誰もいない。それが複数の家で同時に頻発し……。

第25物件 真夜中のピンポンダッシュ……(千葉県M市)

真夜中のピンポンダッシュ…… 今年の晩秋、霊視とお祓いをして欲しいと頼まれて、千葉県M市の新興住宅地を訪れました。直接の依頼者は一般家庭の主婦だったのですが、その女性は代表ということで、実際には近隣世帯のグループからの依頼という案件でした。現場は住宅街のふたつのブロックにまたがって建つ八軒の家屋すべて。代表者の自宅へ伺うと、そこには被害当事者である七~八人ほどの老若男女が集まっていました。彼らが口々に訴えてきた内容を整理すると、要するに深夜の時間帯を中心にそれらの家々に不審な訪問がある、ということでした。

「そろそろ寝ようかと思う頃合いに、いきなり玄関のチャイムが鳴るんですよ。それでこんな夜中に誰かと思ってドアスコープ越しに外を見ると、誰もいない。恐る恐るドアを開けても同じ。そういうことがこのブロックの八軒でここ半年余り、毎日のように起きているんです」。

全員の話を聞き終えた後、さっそく調査を開始しました。怪現象が起きているのは、いずれも細い街路を挟んで建ち並ぶ区画内の家屋。それぞれの家自体には特筆すべき霊的気配は感じなかったので、そうなると街路が怪しいと睨み、そこを集中的に霊査しました。道の端から端まで歩き、風水的な地勢を見て、霊道などの有無まで確認したのですが、その時点では全く手掛かりなし。こうなったら実際に現象が起きるのを待つしかないと思い、その後の予定をキャンセルして、代表者の家で深夜を迎えることになったのです。やがて午前零時を回った頃、ピンポーンという音が静まった屋内に響き渡りました。脅えた顔で見つめ合うその家の家族を残し、私は一人で玄関に向かいました。

スコープ越しに確認することもなく、いきなりドアを開きました。すでに濃密な霊の気配を感じていたからです。案の定、門扉の外に一体の不成仏霊がぼんやりと立ち尽くしていました。白いワンピースを着た若い女性だったのですが、着衣が乱れ、額にも流血の跡もあり、事故か事件に巻き込まれて亡くなった人物と思われました。「あなたは誰?」と何度問い掛けても返答はなく、こちらを恨めしげに一瞥すると霊体は消えました。そこでひとまず屋内に戻り、見たばかりの女性の姿形を告げると、途端に家の人々の顔色が変わりました。

「それ、きっとA家の娘さんです!」その人は、ブロックを抜けた同じ道沿いに古くからある家の一人娘だそうで、しばらく前に心の病を患って地方の専門病院に入院したそうです。私が見たのは生き霊ではなかったので、もう存命していないことは確実です。とりあえず各戸の玄関扉の内側にお札を貼るという形で対処し、問題の現象はひとまず止みましたが、なぜ霊が八軒の家を夜な夜な回っていたのか、真相はいまだ不明です。過去の近所関係のトラブルが根にあるのではないかと推測していますが、部外者が立ち入った話を訊くこともできず、そのままになっています。完全な浄霊ができていないので、今後が心配です。

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