霊感・霊視専門の電話占い 天女~てんにょ~

心霊住宅情報館

住民の過疎化や高齢化による移転などにより、地方ばかりではなく首都圏でも一軒家の空き家数が急増していると聞きます。そうした家屋の中に、出る…と噂される物件がすでに多数あるようです。今回、霊能者は空き家が関わる除霊の仕事を続け様に受けることとなりました。

第42物件 心霊空き家二題
その一 工事の邪魔をする女……(千葉県F市)

その一 工事の邪魔をする女…… 偶然にも別個の不動産業者から、居住者のいない家屋の除霊をして欲しいという依頼を続け様に受けました。ひとつは千葉県、もうひとつは茨城県の物件だったのですが、いずれも最近話題になっている首都圏空き家でした。子供が独立して夫婦だけになった退職世帯が、郊外の住宅街から便利な立地のマンションなどに引っ越し、空き家として放置されるケースで、いずれの業者もそれを購入した後に問題物件だと気づいた形です。

最初に向かったのは千葉県のF市内にある住宅街の一軒家だったのですが、業者側は低層マンションを建てる目的で隣接する空き地と一緒にその家屋と土地も購入し、いざ取り壊そうという段階で問題が起きました。

「この家、解体業者が怖がって取り壊すことができないのですよ。いわく因縁のある事故物件の類ではないはずなのですが、一体どういうことなのか調べていただきたいと思いしまして」。詳しく話を聞くと、不動産業者が契約している解体業者にいつも通りに取り壊しの依頼をしたところ、現場を取り仕切る監督兼経営者がすぐ翌日に急死してしまい、そのいまわの際に「あの家に関わるな」と言い残したのだそうです。そんな経緯があったため残された社員たちが怖じ気づいてしまって仕事にならず、仕方なく別業者に再依頼。しかし、そこでも「きちんとお祓いしてもらってからでなくては受けられない」と拒まれて急遽、私にお鉢が回ってきたという次第でした。

「現場の連中の話によると、取り壊しの当日に突然、どこからともなく薄気味の悪い中年女が現れたそうです」と、依頼主の担当者は苦虫を噛み潰したような表情で私に告げました。一見、五十代前後と思しきその女は薄汚れた和服姿で髪を乱し、解体作業に取りかかろうとする社員たちの目前をそこかしこと飛び回ったそうです。鍵が掛かって入れないはずの二階の窓から顔を出したかと思えば、次の瞬間にはユンボに乗る作業員のすぐ隣に現れるなどしたため、それが生身の人間でないことはすぐに分かったとのこと。直後、機械類が謎の故障を連発してその日の工事は中止となってしまいました。

そんなわけで実際に現場の家屋敷地を調べてみたのですが、物の五分と経たぬうちに奇怪な現象の原因が分かりました。それでその場ですぐ、二社目の解体業者を再度呼び寄せてもらい、家屋を壊す代わりに庭の一隅を掘り起こしてもらったところ、土の下深くの場所から朽ちかけた仏壇と二基の位牌を発見したのです。仏壇、位牌ともに魂抜きの儀式をされておらず、そこから発する怨念の波動はかなり凄まじいものでした。それらが庭に埋められるに至った経緯については現在のところ全く不明です。業者は売り主の元家主夫婦にも事情を聞こうと電話連絡を試みたそうですが、すでに使われていない回線だったとぼやいていました。

その後、掘り起こした仏壇と位牌は私が昵懇にしている寺院に預けて供養してもらった後、お焚きあげという形で処分しました。最後まで謎が残る不気味な案件でした。

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