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心霊住宅情報館

その部屋に置いた機械類は、必ずおかしな壊れ方をする。そのうちに機械故障だけでは済まない事態となる…。旧友に泣きつかれ、繁華街を望むマンションの一室に向かった霊能者が見たのは、異形の霊体の姿だった!

第28物件 電機製品が壊れる部屋……(愛知県N市)

電機製品が壊れる部屋…… 春にN子さんという高校時代の旧友から連絡がありました。「主人が投資用に購入したマンションのことで、どうしても相談に乗って欲しいの」。そう告げられてから3日後、私はスケジュールを繰り上げてN市へ向かいました。駅前で私を出迎えてくれたのは、N子さんとその旦那さん、そして旦那さんに問題の物件を斡旋した不動産仲介会社の担当者の3人でした。昔話に話を咲かせる暇もなく、すぐに現地へ連れて行かれました。

「この部屋なんですが…」、担当者が扉を開いた先には、1LDKの瀟洒な室内が広がっていました。築年数はそれなりに古いものの、地下鉄の駅から徒歩5分。南に面した明るいベランダからは市内の繁華街を一望できる好条件の物件で、おまけに全面リフォーム済み。ディンクスの若夫婦が好んで借りそうな雰囲気の部屋でした。「この部屋、リフォーム済ませてからすぐ借り手がついたんですが、半年も経たず出て行ってしまって。で、次の人も半年。最後の入居者は更新ギリギリまで住んでいたのですが去年の末、逃げ出すように退去しました」。そう言ってうなだれたご主人にどんな現象が起きるのかと訊ねたところ、「冷蔵庫やテレビ、スマホ、PCと、とにかく電子機器の類がやたらと故障して、それでも構わず住み続けていると何かが出るらしいです」と言われました。すると不動産会社の担当が、「断じて事故物件の類ではありません。ここだけでなくこのマンション全体でそうした特殊な部屋はひとつもないんです」と自己弁護のように付け加えてきました。

ひと通りの話を聞いた後、リビングの真ん中に立って霊眼を開いてみたところ、すぐにベランダから玄関まで貫く非常に不自然で強力な気の流れを感じ取ったのです。やがてその流れに乗って、人間と蜘蛛が合体したような忌まわしい形姿の霊体が室内を通り過ぎました。10本の手、ひとつひとつにはギラギラ光る出刃包丁が握られていました。結論から先に申し上げると、その部屋は呪詛の波動の通り道になっていました。マンション南側の至近距離に住む何者かが、北側に住む人物に深い恨みを抱いて本格的な呪いの儀式を継続しており、その強烈な念波が建物内のその部屋をちょうど貫通する形になっていたのです。このことを申し上げると、さっそくご主人に「何とかして欲しい」と請われました。申し訳なかったのですが、首を横に振るしかありませんでした。「これだけ強力な呪詛になると、それに関与しただけで、私はもちろん所有者のあなた方にまで災禍が及ぶ可能性があります。ただし呪詛が完成して呪われている相手が死亡するか、呪い手の人間が呪詛返しで倒れればこの流れも消えます。それまでは塩漬けにしておくか、転売してしまうのが得策です」と申し上げました。

ごく最近の話ですので、この物件は空き部屋として残っていると思います。あるいはもう新たな借り手が入居してしまったかもしれませんが、もしそうならその方の無事を祈るばかりです。

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