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心霊住宅情報館

中小工場が集まる下町の建て売り住宅。1列に並んだ同じ造りの3軒の家屋がまとめて売りに出された。その物件を購入した人物から鑑定を依頼されて現場へ行ってみると、意外な事実が浮かび上がる。

第29物件 へばりつく女……(東京都K区)

へばりつく女…… 今回のお話は、現在もまだ継続中の案件なので公開するかどうか迷ったのですが、昨今、不安定な株式相場から手を引いて、その代わりに投資用のマンションや土地家屋を購入される方が増えているという現状を踏まえて、こんな落とし穴もあるのです、という実例としてご紹介させていただくことにしました。

その依頼が私の許に舞い込んで来たのは、昨年の秋のことでした。都内城東部の下町にある建て売り住宅の物件をまとめて購入したのだが、ちょっと相談に乗って欲しいので面談できないかという内容でした。後日、私の事務所に訪れて来られたのは60代半ばの経営者の男性で、物件購入後に妙なことが起きており、少し怖くなっているとおっしゃいました。

「最近、毎晩のように同じ夢を見るんですよ。私が自分の家のリビングにいると、庭に見知らぬ女が立っていてサッシにへばりつくような感じでずっと私をにらみつけてくるんです。やせ細って目だけがギョロッとしている、とても薄気味の悪い中年女で…」。その方はただ連続夢を見るというだけではなく、購入以来、仕事の取引先が激減し、自分を含めた家族の健康状態も思わしくないと沈痛な表情で漏らしました。

とにもかくにも、まずは現物を見てみましょうということになり、当人とともに現地へ向かいました。場所は中小工場が点在する住宅街の一角で、問題の建物は都心でよく見る細長い3階建ての建て売り住宅でした。同じ形の家屋が路上に面して3軒建ち並んでおり、それを正式に市場に出る前に底値でまとめ買いしたそうです。「3軒がほぼ同時に空き家になったということは、人が住みづらい何かあるのではと売り手に聞いてみたのですが、とくに近隣の工場騒音がひどいわけでもなく、瑕疵物件の類でもないと言われまして、念のため自分で調べてもその通りでした」。そんな説明を背後で聞きながら、1軒ずつ見て回りました。いずれも家屋の傷みはほとんどなく、内観も外観も至って綺麗でした。しかし、長く屋内にいるとひどく気が滅入って頭痛がするのです。当初は近くの工場で発生する電磁波の影響を疑いましたが、よくよく霊感を働かせてみると、生きている人間の怨念が原因であることが判明。購入者の男性が見る夢も、本人と家族の体調不良もその強烈な念によるものではないかと推測されました。

後日の霊視と調査によって、恨みの念を発しているのは建て売り住宅ができる前にその場所に住んでいた1人暮らしの女性であると特定できました。彼女はフランチャイズの悪徳商法に騙し取られる形で土地家屋を失ってしまったようで、いまだに命を削るようにしてそのことを恨み続けているのです。生き霊がらみのトラブルではよくあることなのですが、入念にお祓いをしても怨念の波動を遮断し切れていないというのが現状です。また持ち主からは、「夢の中でガラスにへばりついていた女が、家の中まで入り込んでくるようになった」と言われ、どうしたものかと困り果てています。

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